EndNote 講習会-初心者向け-(2008年8月1日)、中・上級向け(2008年8月29日)のQ&Aです。追加の質問事項があれば、ユサコまでお問い合わせください。
*EndNote Ver.X2までを例にした、2008年8月時点での回答です。
→検索などの方法はありません。 「Edit」→「Output Styles」→「Open Style Manager」 またはライブラリ左上のプルダウンで「Select Another Style」 を選び、プレビューで上から順番に見て一番似ているStyleを見つける方法しかありません。
→ライブラリとPDFを収めたデータフォルダ(.Data)の相対関係が崩れるとリンク切れが起こります。 Ver.9以前は一度リンクが切れると再度リンク付けし直す必要があります(Ver.9以前は常に絶対パスでのリンクを行います)。Ver.10以降はリンク機能が改善され、デフォルトでは相対パスでのPDFにリンクします。EndNoteライブラリ(例:My EndNote Library)とPDFファイルのフォルダ(例:My EndNote Libraly.Data)を一緒に移動するとリンク切れが防げます。
Ver.10以降では、「Edit」→「Preferences」→「OpenURL/PDF」を選択→「Copy new PDF files to the default PDF folder and create a relative link」のチェックボックスにチェックを外す ことで絶対パスでのPDFリンクを行うようになります。これはどちらか1つしか選択できません。
他に、Acrobat Ver.8のインストールによりリンクが外れたという不具合例も報告されていますが、そのような特殊なケースでなければ上記の原因と思われます。
(参考)ユサコHPの下記のURLもあわせてご参照下さい。
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/qa/0037.html
→Fullレコード表示の順番を変更することはできません。 レコードを詳細表示させた状態で右上に表示される「Show Empty Field」をスクロールして、見たい個所を見やすくすることは可能です。 また、「Edit」→「Preferences」→「Reference Types」を選び、「Default Reference Types」の箇所で「Unused1~3」を選んで「Modify Reference Types」ボタンをクリックした後、独自のレファレンスタイプを表示したい項目順に作成する方法があります。
→(1)Journal Nameの指定をきちんとしているかどうか。(2)Terms Listがきちんと存在しているかどうかを確認する必要があります。
(1)Journal Nameの指定
[Edit]→[Output Styles]→ [Edit"Journal名"]で使用するアウトプットスタイルを選択
→ "Journal Names" をクリック
→ピリオドありの省略形式にしたい場合は[Abbreviation 1]にチェック
→[File]→[Save As]→[保存](この場合オリジナルのスタイル名に上書きをせず,別名にして保存することをお勧めします)
(2)Terms Listの作成
「Tools」→「Open Term Lists」→「Journals Term List」
→ 「Terms」タブに表示されているジャーナル名を全て選択
→「Delete Term」で一旦既存のTermリストを全部削除して、「Lists」タブ をクリック
→「Import List」
→「C:\Program Files\EndNote\Terms Lists」にてTerms Listsフォルダの中にあるリスト(この場合はMedical,txt)を選択
→「開く」→ 「OK」
また、上記ふたつの作業を行ってもご希望のジャーナル名がうまく表示されない場合は、テキストファイルを作ってインポートする必要があります。
(参考)ユサコHPの下記のURLもあわせてご参照下さい。
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/qa/0028.html
→Ver.X2ではPDF(フルテキスト)の取り込み機能があります。とくに設定は必要ありません。「References」→「Find Full Texst」で入手可能なものはPDF(フルテキスト)を取り込むことが可能です。
ただし、まとめてダウンロードすると版元からシステマティックダウンロード(ライセンス違反)とみなされる可能性がありますのでご注意下さい。こちらはもしライセンス違反と判断された場合には所属機関全体に関わることですので、ご不明な点は図書館のご担当者の方に確認をお願い致します。
→基本的にはひとつずつ通し番号を割り振ることになります。
「Edit」→「Preferences」→「Reference Types」→「Modify Reference Types」の「Custom1~7の任意の箇所(下の方にスクロールすると表示されます)」に独自の通し番号を管理するフィールドを作成して、ひとつずつ通し番号を割り振ります。作成した通し番号を表示するには「Edit」→「Preferences」→「Display Fields」で「Field」ののうちどれかを、Custom1~7のうち通し番号に指定した箇所に選択して変更します。
また、EndNoteのデータには一意のRecord No.が自動付与されます。レコードNoは一旦レコードを削除すると永久欠番となりますのでご注意下さい。「Record Number」を一覧に表示するには「Edit」→「Preferences」→「Display Fields」で「Fields」の箇所で「Record Number」を選択します。
また、レコード全部を一旦ExcelにExportして、Excel上で通し番号を割り振った後、EndNoteにImport(戻す)方法があります。ただし、Pubmedなど一項目に複数のデータと改行キーが入っているものは、手作業で改行キーを入力したり、消したりしないと出力・再インポートができないことがあります。手作業で通し番号を割り振る方法が一番確実です。
→引用時のドラッグ&ドロップは特に問題ありません。
Ver.8より前は日本語表示に文字化けの不具合がありましたが、Ver.8以降改善しています。その他の不具合もVer.の更新とともに解消していますので、Mac Ver.11でもし不具合があったとしても、Ver.12では解決される予定です。
→過去にもWordのファイル名が日本語の時にはうまくフォーマットされない事例がいくつか報告されております。ファイルの保存名は英文でお願いします。 講義中実際に試したところでは、特に問題ありませんでした。
→[Edit]→[Output Styles]→ [Edit"Journal名"]でスタイルのEdit画面を開き、左側領域の「Bibliography」の「Layout」を選択
>右側領域において上部の「Start each Reference」の「Insert Fields」ボタンから「Tab」を選択
>2行目以降については、右下隅の「Hanging Indent」を「All paragraphs but first」に変更
>FileからSave Asを選び、スタイル名を指定して保存します。
→Vistaでは一旦デスクトップ等に保存してから規定のフォルダにコピーペーストすることになっています。詳しい手順を確認しないとわかりませんが、保存を拒否するメッセージの他に、別に場所を指定する保存ボックスは出なかったでしょうか。VistaのUAC(ユーザーアカウント制御)機能を無効にして試してみてください。
なお、この不具合はVer.X2では解消されています。
→Ver.7からOpenURL対応になっております。
→各リンクリゾルバの基本URLを
Edit >Preferences >URLs & Links>Enable Open URLにチェック>Argumentsに入力
>適用
することで、リンクリゾルバ中間窓へのリンクが可能です。
※ただし、データに日本語が含まれていると文字化けする場合があります。 設定内容の詳細は、「関連するオンラインレファレンスの検索」(京都大学作成、Wordファイル)をご参照ください。
*EndNote Ver.X2までを例にした、2008年8月時点での回答です。
→両方共に互換性はあります。 EndNoteWeb→EndNote(デスクトップ版)、EndNote(デスクトップ版)→EndNoteWebともにOKです。
→それは不可能です。HTMLのフルテキストデータをコピー&ペーストして、ご自身でレコードに入力してライブラリを作成する方法であれば可能です。
→リンクは切れません。また、リンク付けしたPDFファイルを消去してもリンクは切れません。EndNoteライブラリを作成した時点で、ライブラリの他にフォルダ(My EndNote Library.Data)が作成されますので、リンク付けしたPDFはそのフォルダの中にコピーされた形で存在します。但し、ライブラリを移動させる際にはライブラリと一緒にフォルダを移動させないとリンクが切れてしまいますのでご注意下さい。
→ はい、可能です。
→Ver.8から日本語に関するバグは改善されました。医中誌Webの日本語表示への対応も可能になりました
→Web版ではできませんが、デスクトップ版ではカスタマイズ可能です。詳細は8月29日の中・上級編で詳しくご説明します。簡単な手順としては、「Edit」→「Output Styles」→「Edit" Journal名"」をクリックし、「Citation」や「Bibliography」の箇所で変更したい箇所を修正すれば変更可能です。
参考までに、EndNoteVer.X2(12)では3,300種類以上の投稿スタイル数を搭載しています。また、下記のURLの「Output Styles」の箇所でその後更新した投稿スタイルを無料でダウンロードすることも可能です。
http://www.endnote.com/support/ensupport.asp
→複数の引用をすることは可能ですが、1つの番号に「1-A,1-B」のように枝番をつけた形式での引用は、現在のバージョンでは実現しておりません。
→可能です。一旦、引用したリファレンスの番号をDeleteで消去して、再度「Format Bibliography」をクリックすると、消去した状態をフォーマットし直してくれます。そして新たに追加引用したい場合には、通常の操作通りに追加する文献をWordファイルのリファレンス希望箇所に「Insert Selected Citation」でリファレンス作成すれば、新たな番号が割り振られてリファレンスが作成されます。
→直接文献取り込みできるのは、「Edit」→「Connection files」→「Open Connection Manager」の箇所に表示されているデータベースのみです(機関の契約状況及び環境によって異なります)。現在のところ日本語の文献データベース用のコネクションファイルがないため、直接取り込みはできません。
→その操作をした方がEndNoteを使用する上でメリットが大きいと思われます。参考文献リスト作成の際、雑誌の略誌名と正式誌名を正しく対応させるために必要な操作ですので、資料の通りの手順で今後のために準備しておくことをおすすめします。
→EndNote(デスクトップ版)は個人使用ですので、1個でお一人のご利用となります。しかし、同一ユーザーでしたら3台(研究室、自宅、学会用のラップトップPC等)までインストールすることが可能です。EndNote(デスクトップ版)1個を複数の方で使用することはライセンス違反となります。